ﾃｸﾆｶﾙｴﾝｼﾞﾆｱ粕谷俊二
経営者というよりも一ｴﾝｼﾞﾆｱとして働きたい
自分からﾚｰｼﾝｸﾞﾁｰﾑを立ち上げ､かつて日産自動車にお世話となり挑戦したﾃﾞｲﾄﾅ24時間耐久ﾚｰｽ｡ﾘﾍﾞﾝｼﾞしたい､勝って"ﾛﾚｯｸｽ・ﾃﾞｲﾄﾅ・ｳｨﾅｰﾓﾃﾞﾙ"を手にする｡この目標からｵﾚｶ ﾃｸﾆｯｸ ｲﾃﾞｱﾙを設立致しました｡
当初､ﾌｧｸﾄﾘｰはﾚｰｽ活動のための要塞とでもいいましょうか､毎日が戦争でした｡ですが､偶の休日に､友人と時間を忘れ､好きで乗っているｽﾎﾟｰﾂｶｰのﾒﾝﾃﾅﾝｽやﾁｭｰﾆﾝｸﾞを始めると､とても楽しく､次第に仲間も増えていきました｡気がつくと､ﾁｭｰﾆﾝｸﾞはﾚｰｽｾｸｼｮﾝよりも大きな仕事へと発展していたのです｡今､すべてに感謝しております｡何故ならば､周囲の人に恵まれ､運よく幼少の夢であったﾚｰｻｰになれたことが､すべての道筋となっているからです｡
近年､自らﾃﾞｻﾞｲﾝ､設計開発しておりますｵﾘｼﾞﾅﾙﾌﾞﾗﾝﾄﾞのﾁｭｰﾆﾝｸﾞﾊﾟｰﾂも､ようやく軌道に乗りつつあります｡しかし､これに甘んずることなく､ﾊﾟｰﾂのｸｵﾘﾃｨ､品質管理においても､より一層､お客様に満足頂ける製品をお届けできるよう､日夜努力を続けなければいけないと考えております｡
弊社工場にてﾁｭｰﾆﾝｸﾞ､ﾒﾝﾃﾅﾝｽのご用命を預かりましたお客様のｸﾙﾏは､必ず私自ら最終ﾃｽﾄ走行を行い､作業の完成度の確認と車両の状態を報告することを一番大切な仕事と考えています｡自分としては､ｵﾚｶﾃｸﾆｯｸｲﾃﾞｱﾙの代表というよりも､ｴﾝｼﾞﾆｱとして生涯現場主義を貫きたいという一念から実行している一作業ですが､それは厳しいﾜｰｸｽﾁｰﾑでのﾚｰｽ活動､そして自動車ﾒｰｶｰでの開発､そして製造作業をｻﾎﾟｰﾄした経験をいかす最良の機会でもあるからです｡また､ｽﾎﾟｰﾂｶｰと環境のあり方について考慮すべき時代であることを痛感する今､ﾁｭｰﾅｰとしてできることを実践したく思います｡
今後とも皆様の一層のご支援ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます｡
