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イベント掲示板[連載]粕谷俊二のオフタイム採用情報


人間の感性とは千差万別なのです
2008.10.12

スポーツカーの走りを楽しむ重要な要素の一つに、力強いエキゾーストノートがあります。特にアルファロメオの場合、心地よい排気音が大いなる魅力としてクローズアップされていることもあってか、アルファ乗りたるもの、マフラーチューニングは定番となっているといえるでしょう。

名器ツインスパークに官能のV6エンジンは、多くの自動車メーカーのベンチマークとなっているほど、その躍動感に溢れる回り方は動力性能以上に評価されていることは周知の事実です。それだけに、エキゾースト部品を開発しているチューナーたる私たちの仕事には、常にアルファユーザーから大いなる期待とプレッシャーがあると言えるし、それゆえに開発に対して多くの時間と労力を実直に傾けることが出来るのかもしれません。

自社工場では、サイレンサーの形状、内部構造、そしてパイプ径から材質、肉厚に至までコツコツと製作、様々なメイク&トライが毎日繰り返されています。小さな会社、少ないスタッフですので開発には多くの時間を費やすこととなりますが、自社で購入したモデルカーをベースにするので心置きなく、時間に制限もなく、パワー、音量、そして音質と納得がいくまで試作を重ねることが出来ることは、オレカブランドの最大の強みだと自負するところ。とはいえ量産化するまでは気の遠くなるような紆余曲折を伴うこともしばし...しかし、当たり前のことですが、どこかの国の国家元首のように実務(製品開発)のまる投げは、私達の物作りに対する拘りが許さないのかもしれない。

論より証拠、私達が新たにラインナップしたエキゾーストシステムをまずは御覧下さい。ニューアルファがV6用に新たに導入した4WDシステムによって、非常に困難を極めたデザインとなった等長エキゾーストマニホールドと等長フロントパイプの形状。そしてエキマニに大きな排気抵抗を伴う触媒を抱いた2.2JTS用の等長エキゾーストマニホールドとスポーツ触媒システム。これらは世界初の商品化であることはあまり知られてはいませんが、オーダーは世界各地から入っていることがその証明です。

マフラーは、音量に配慮した車検対応仕様に、パワーに拘ったレーシングタイプとラインアップを充実させました。その理由は、個性豊かなアルフェスタの皆様に私達の商品を購入してよかったと感じ、そして何よりも走りを楽しんで頂きたいというオレカスタッフ全員の願いからなのです。

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製品開発は、男の真剣勝負!